Be yourself. Be different.

英語プレゼンコーチ竹田綾夏が英語学習、プレゼンについて書いています。時々ダイバーシティーも。

プレゼンをどう評価するか

 

今回は、「プレゼンの評価」についてです。

結論から先に述べると、

  • 「プレゼンかくあるべき」というルールはない。
  • 個性をつぶす評価は無視してよい。
  • 相手のためになる評価をする

 

先日は元クラスメイトたちと、清澄白河でお花見。

色々な人とお話すると、自分の考えがまとまります。

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「プレゼンかくあるべし」というルールはない

 

日本人は決まりごとが好きな方が多いです。

しかし、プレゼンには「かくあるべし」というルールはありません。

 

英語で伝える場合、聞き手の国籍、バックグランドはバラバラです。

その中で、

人に伝える、という目的をいかに達成するか

これがプレゼンで最も重要なポイントです。

 

相手に不快感を与えない

相手の状況を察し、伝わりやすい工夫をする

という心配りは必要です。

 

ただ、

「これさえ守ればOK」

「この構成が絶対」

というルールはほぼありません。

 

序論、本論、結論、という構成は、英語プレゼンの基本と呼ばれます。

ビジネスプレゼンや学会発表では、明快でわかりやすいのが利点です。

一方で、スティーブ・ジョブスのような、製品の「物語」を伝えるプレゼンも近年評価されています。

構成の方法も、絶対の決まりはありません。

 

また、Rhetorical Questionという、聴衆への質問を織り交ぜるプレゼンのテクニックがあります。

聴衆の関心をひきつけられるので効果的ですが、あまりにも多用されたため、使い古されたと評価する方が増えています。

 

実は、「●●さん、どう思いますか?」とプレゼンの中で語りかけられるのが嫌いです。

「話し手と初対面なのになれなれしい」と感じる、私のような聞き手にはマイナス要素になります。

聴衆への質問テクニックも、絶対とは言えません。

 

わかりやすく伝えるテクニックは、うまく使えれば効果的です。

それでも、プレゼンには「かくあるべし」というルールはありません。

 

個性をつぶす評価は無視してよい。

会社、組織によっては一定の雛形があるケースもあるでしょう。

求められるフォーマットに従うことも大切です。

しかし、

「プレゼンはこうでなければ」

という押し付けは、話し手のよい部分を消す恐れがあります。

 

どんなプレゼンにも個性があり、長所があります。 

あなたの個性を無視したコメントは、勇気を持って聞き流しましょう。

「何かが、どうしても違う」

という違和感があったら要注意です。

 

いいかげんな基準に聞こえるかもしれません。

はじめは「何となく」であっても、違和感を探ると原因が見えてきます。

 

ロジカルシンキングを重視する方は、最初は難しいかもしれません。

しかし、人間の感情や感覚に訴える訴えるのもプレゼンの要素です。

 

  • 納得がいかない
  • コメント通りにすると違和感がある
  • 自分の伝えたいメッセージと違う

 

このような場合は、一度自分の感覚を優先してみましょう。

 

ただし、具体性のあるテクニカルな指摘、受け入れられるポイントは謙虚に耳を傾けるのが得策です。

 

自分に合わない靴をはくと、足が痛くなりますよね。

ユーモアあふれる語り口が持ち味の人が、堅苦しいプレゼンをすると窮屈そうに見えませんか。

自分らしくないプレゼンでは、内容を伝える力も半減します。

その上で、英語のレベルに関わらず、自分らしさを意識する訓練をおすすめします。

 

相手のためになる評価をする

最後に、評価をする側に回った場合についてです。

ついつい自分の意見を話し手に押し付けてしまいますが、

「この評価は相手のためになるだろうか」

という基準を持つことは大事だと思います。

 

この基準を満たさないと、上記の「個性をつぶすコメント」につながります。

 

一回のプレゼンで相手の個性を見抜くことは難しいです。

しかし、

「自分がこれが正しい」

という基準を話し手に押し付けても、受け入れてもらえることは稀です。

なぜなら、初めに書いたように、

「プレゼンかくあるべし」というルールはないからです。

 

役に立つ評価をするためには、話し手と聞き手が率直な意見交換が有効だと思います。

話し手の準備不足、聞き手の理解不足、その場の聴衆との相性など、評価するためにも一定の情報が必要だからです。

話し手と聞き手のコミュニケーションの過程で、必要なアドバイスが見えてきます。

 

上記の丁寧な作業を経ずに、いきなり自分の評価を

「これが正しい!」

と投げつけるのは、言葉の暴力にも似ていると思います。

特に、上下関係や年齢差がある場合は、押し付けになりがちです。

残念ながら、その評価が相手のためになることはあまりないでしょう。

 

評価の基準は、あくまで一個人の主観や経験に基づくものです。

プレゼンの評価をする場合は、評価者は謙虚になる必要があります。

話しては、評価が時に偏ってしまうことは仕方がない、と一歩引いてコメントを聞くことをおすすめします。

 

まとめ

プレゼンを一人で評価をすると、意見が偏りがちです。

複数の意見、多様な見方を交えることで、話し手の改善点がはっきりします。

複数の評価者がいるトーストマスターズのようなスピーチクラブや、プレゼン学習会の存在意義がそこにあるのではないでしょうか。

 

人に伝える、という目的をいかに達成するか

この目標にたどりつく道を探ることが、話し手の使命です。

そして、それをサポートするのが、プレゼンを評価する目的です。

 

私自身も学ぶことが多い身ですが、プレゼンを学び、評価する上で、何かのお役に立てば幸いです。