英語プレゼンコーチ竹田綾夏ブログ

英語学習、スピーチ、プレゼン、レシテーション(朗唱)メイン。講師のつぶやき

リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ

 

話がうまいことはリーダーの条件

昨年、世界のリーダーがスピーチをする場に参加する機会がありましたが…

 

一部を除き、日本のリーダーのスピーチは残念なレベル。

  

いまや、話がうまいことはリーダーの条件です。

政治家でなくても、仕事やプライベートに必ず役立ちます。

ご紹介したいのはこちらの一冊。

翻訳の質と本のセレクションに定評のある出版社、海と月社様からです。

 

お知らせ

こちらの本をテーマとしたイベントを開催します。

詳細・お申込みはこちらから。

 

リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ 聞く者の魂を揺さぶるスピーチテクニック21 (アマゾンのサイトに移動します)

 

歴代米国大統領を支えたスピーチライターのテクニック

著者のジェームズ・ヒュームズ氏は、4名(アイゼンハワーニクソン、フォード、レーガン)の元大統領のスピーチライター。

また、スピーチの名手、ウィンストン・チャーチル研究家として有名です。

 

スピーチライターとは、政治家などのスピーチ作成・添削をする仕事。

著者も、大統領選挙の勝敗を決する一言を書いたと言われています。

 

日本にもスピーチライターは存在します。

結婚式のスピーチでも、手が入ると全然違います。

スピーチライターをテーマにした、原田マハさんの小説を読みました。

必殺仕事人の女性が印象的です。

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 

 

パワーのある話し方は身につけられる

本題に戻ります。

リーダーになるためには、 いまやパワーのある話し方が不可欠。

しかし、偉大なリーダーも最初から生まれながらに話上手ではありませんでした。

 

  • 有名なナポレオンも、体格を気にし、存在感を高める技を磨いた。
  • チャーチルも、舌のもつれと吃音を克服する方法を編み出し、成功した。
  • 「鉄の女」サッチャーも、強烈な男社会、性差別をスピーチの力で乗り切った。

最初から話がうまい人はいません。

パワーのある話し方に必要なものは、テクニックではなく、努力と工夫。

本書では、21のテクニックが紹介されています。

 

沈黙が与える威厳

スタートから相手に期待をさせて、圧倒させるのが、沈黙の力。

スピーチをする際、会場が静まるのを待たずに話すと、慌ただしい印象を与えます。

有名な政治家のスピーチなども、しっかり間を置いています。

  • 位置について、聴衆を見つめ、人心を掌握せよ 

 

また、権威を高めるのにも沈黙は有効です。

女性の権利を主張した、エリザベス・キャディ・スタットン。

当時の随筆家、サミュエル・ジョンソンにこんな言葉があったそうです。

  • 説教をする女は、うしろ脚で立って歩く犬のようなものである。うまくはないが、やるだけで驚くべきものだから。

 

彼女は周囲から関心や尊敬を集めるために、沈黙を利用しました

1848年の演説の言葉はこちら。

  • 男はひとりだけでは人生を全うできず、女性の助けなしには人類を救い出すことができないのです

 

沈黙しているあいだは、聴衆としっかり目を合わせることが肝心です。

難しい言葉や言い回しよりも、取り入れるべきは「沈黙」。

 

ちなみに、トーストマスターズ*1の新入会員さんを見ていると、

「すぐ話さなきゃ!」

と焦って話始める方が多いです。

2、3秒待つだけでも十分に聴衆の注意はひきつけられます。

 

他にも

「第一声」「外見」「数字」「ウィット」「決め台詞」

など、数多くのテクニックが紹介されています。

 

1日1章読めば、21日後には話し方が変わります。

 

スピーチコンテストを控えている方、人前でプレゼンをする方のための本。

本当は教えたくないくらいですが、ぜひご一読ください。

 

イベント詳細・お申込みはこちらから。

 

 

おわりに:日本の子供向けスピーチ教育

ここからは余談です。

アメリカでは子どもたちが小学校でShow&Tell(ある物や出来事について人前で話す訓練)をしています。

日本でも、最近小学生がそのような訓練を始めたそうです。

(※トーストマスターズのメンバーのお子さんが実践されています)

紙に書いて人前で読み上げるだけでも一つの経験。

アメリカだから、日本だから、ではなく、人前で自信を持って話すことは世界共通のコミュニケーションスキルの第一歩だと考えます。

 

まだまだ実験的な段階のようですが、小さな頃から訓練できるのはうらやましいですね。

 

*1:アメリカ発祥の教育を目的とした非営利組織。スピーチクラブの支部を世界141カ国に持ち、90年以上の歴史を持つ。毎年世界最大規模の国際スピーチコンテストを開催。